自動車販売の回復
秋のフェスティバルシーズンに備え、
自動車メーカーの販売が急回復しています。
8月の自動車販売数は2800万台と、年率21%の増加となっています。
特にSUVが市場を牽引していますが、
インドらしく、3輪車の回復も大きいようです。
それに引き換え、輸出は 13% 減と、国内需要は高まっているものの、
海外の需要はまだ回復途上、といったところなのでしょうか。
自動車業界は半導体不足の影響を
強く受けてきていましたが、
インドではかなり改善されてきていることがうかがえます。
今年はモンスーンも状況がかなりよく、農家の収入も高まれば
3輪車、2輪車も引き続き販売増加が見込まれます。
従来の自動車もこのように急回復していますが、
順風を生かして、電気自動車EVの成長も、ということで、
Tata Motors が100万ルピー以下(170万円)の新しいEVとして、
Tiago Greenを市場に投入すると発表しました。
この秋には投入し、ライバルのマルチやマヒンドラに
先行してEVマーケットを取りに行く戦略のようです。
Tata で低価格といえば、、10年以上前の
30万円以下の自動車、Tata Nano の失敗が
ふっと思い浮かんでしまいますが、
同じ轍は踏まないでしょう。
市場トップのマルチはまだ完全なEVは市場に投入しておらず、
2025年にトヨタとの提携により投入予定です。
Mahindra & Mahindra も Tata に負けじと
XUV400という EV を投入を発表しています。
インドの自動車業界の順調な拡大がまだまだ期待できそうです。