岸田首相のインド訪問

3月19日から20日、岸田首相がインドを訪問しました。

岸田首相とモディ首相の会談はすでに4回目。
昨年の3月にインド訪問、5月に日米豪印のクアッド首脳会議、
安倍元首相の国葬に伴うモディ首相の日本訪問時、
そして今回と、積極的に会談を進めています。
岸田首相は昨年もインドを訪問しており、
2年連続の訪問となります。

首脳間の2カ国会談では、インドはG20参加国ですが、
来年5月に広島で開催されるG7サミットへの参加を招待しています。
インドとの外交関係を非常に重視している姿勢がうかがえます。
さらに、15年前、当時の安倍首相が表明した
「自由で開かれたインド太平洋関係」の
新しいプランを準備していることが表明され、
グローバルサウスへの支援についても認識の共有がされました。

岸田首相は、ロシアのウクライナ侵攻により国際社会の枠組みが
揺らいでおり、インド太平洋地域を含めて食料へのアクセスや
肥料価格の高騰などの悪影響について懸念を表明し、
そのうえで、食料品の安全・安定供給、気候変動、エネルギー問題、
公平で公正な金融などの問題について、
G7 及び G20 間の協力がさらに重要性を増していると認識を表明しています。

日本とインドの関係強化は着々と進み、
日本にとっては、台湾問題など中国の脅威に対抗するために
インドの重要性は増す一方です。
一方、インド側も中国との間では、国境紛争や、
近隣国のスリランカ、パキスタンへの軍事拠点の借款などにより
関係が悪化しており、中国との経済関係も見直しが進み、
経済発展のために、日本は資金・技術の支援と
投資の獲得先としての重要性が増しています。

インドと日本の2国間の関係はますます重要性が高まることで、
経済的な結びつきも深まっていくことを期待しましょう。

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