IPL放映権オークション
インドクリケットリーグ IPL の2023年~2027年の放映権オークションが
終わり、前回の2018年~2022年に放映権を持っていた、
Disney系列のStarChannnelなどが落札したようです。
2009~2017年に放映権を持っていた Sony India は ZEE Entartainmentと
連合を組んで入札しましたが、今回も獲得できない結果に終わりました。。
また、Amazon の参入も報道されていましたが、直前で断念したようです。
インドでもコンテンツの獲得に余念のない Disney はさすがの一言です。
気になるお値段ですが、インド大陸でのTV放映権を
Disney系列の Star が獲得し、2357.5億ルピー(4000億円強)、
インド国内のデジタル放映権を インドNo.1の財閥リライアンスグループの
Viacom 18 が 2050億ルピー(3500億円強)、
その他、インド以外の世界各国でのTVとデジタル放映権を
Times Internet と Viacom 18 が105.8億ルピー(180億円程度) となっており、
トータルで、7700億~8000億円程度となりました。
この金額、日本と比べてどうなんでしょう、ということで、
サッカーのJリーグは 2017年~2028年の12年間での
DAZNとの放映権料が総額2,239億円。
また、DAZNとプロ野球との契約は公式には明かされていませんが、
一説では、巨人が年間20億円、と言う話もありますので、
単純に12倍すると年間240億円の計算です。
こうしてみてみると、インドの IPL の放映権料はまさに巨額と言えます。
では、過去と比べてどうなったのか、ということですが、
2008年の入札は Sony が落札し、10年間で 820億ルピーでしたが、
2017年では Disney Star が5年間で 1634.7億ルピー。
そして今回は総額で5年間 4839億ルピーと、高騰していることがよくわかります。
コンテンツに対する市場の拡大により、IPL は強烈な追い風を受けていますね。
この費用の50%はクリケットリーグの試合開催費用やスタッフ、プレイヤーの給料に当てられ、
残り50%は加盟したチームに分割されるようです。
多額の放映権により、高額のサラリーを提供することで、
世界中の有力なプレイヤーが集まり、レベルを世界最高になることや、
以前ご紹介したスタープレイヤーを消耗させない仕組みで
視聴者の期待に応える、好循環がますます活性化しています。
レジャーや消費者の興味の多様化が進む中でも
映画とクリケットの娯楽の王様としての立場は当分安泰でしょうね。