インドの独自外交

5/24 にModi 首相が日米豪印のクアッド首脳会合で訪日し、岸田首相とも会談。
日本からインドへの今後5年間で5兆円の官民投融資の目標達成に向けて協議が行われ、
インドに進出済のスズキ・ソフトバンク・ファーストリテイリングなどとの
個別会合も行われました。
経済優先で国を動かしていく Modi首相らしい動きですが、そんな融和ムードを
打ち消すような、S Jaishankar外相の2つの発言が注目を浴びています。

6/3 金曜日の記者会見にて、ウクライナ情勢について、
「ロシアへの経済制裁に参加しないことで、中国との緊張が高まっている状況で
各国からのインドへの支援が受けられないのではないか?」
「アメリカ側、中国側どちらにつくのかポジションを明確にする時が来たのではないか?」
との質問について、次のように回答しています。
「ヨーロッパの問題は世界の問題ではない」
そして、どちらの側につくとかいう議論自体がナンセンスとして、
「インドはどこかのaxis(軸という感じですかね)に与することはない」
「インドと中国の対立を、ウクライナと関連付ける思考自体が誤っている」

さらには、欧州諸国がインドがロシアへの経済制裁であるロシアからの禁輸に参加せず、
ロシアから石油を輸入していることへ非難していることに対して、
石油・ガスの需要と国民の福祉を中心に考えるべきだとして、
さらには、「ヨーロッパにもロシアのガスが行っている。公平に捉えてほしい」と
インドを非難する前に自分たちの足並みを揃えてから、ものを言え、という主張をしています。
「確かに中国とは難しい問題は抱えているが、自国でコントロールする」
「対立が自身が抱える別の対立に有利な情勢になるからといって、どちらかにつくことはない」
とも語っており、
「欧州諸国は、ヨーロッパの問題は世界の問題である、というマインドセットから
抜け出る必要がある。世界の問題はヨーロッパの問題ではない。
アジアで起きた様々な問題に欧州諸国はこれまで無関心で、
アジアでは誰が欧州諸国を信頼しているのでしょうか。」と結論付けています。

続いて、小麦の輸出を禁止したことについて、の質問に対しては、
「小麦価格の高騰で、シンガポール・ドバイなどの投資家による投機の対象となってしまっている。
それに自由にアクセスさせるわけにはいかない」
「小麦価格の高騰で低所得の国々が小麦の購入から締め出されてしまっている。
我々の輸出の対象は近隣諸国である、バングラディシュ、スリランカや中東諸国、
イエメン、スーダンなど。これらの国への供給は続ける。」
「投機の影響を強く受けるのは、裕福ではない途上国諸国である。
コロナワクチンの時のように、先進国だけが利益を先に享受して、
途上国が苦しむのは誤っている」

まさに、これぞ、インドの独自外交の面目躍如?!という感じですね。
100% 肯定できないものの、「その通り!」と喝采を送りたくなるような
コメントもちりばめられています。
「敵の敵は友達だから、欧州側につけ」なんて知らん! と、さすがです。
そして、小麦を戦略的に使おうとする気満々、というところでしょうか。
とはいえ、やり過ぎない方がいいですよ、とも思ってしまいますが・・

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