経済成長を取り戻すインド
コロナ後のインドの経済成長が堅調です。
2021-2022年度のGDP成長率が9.2%と予測されております。
前年度が -7.3%でしたので、発射台が低かったことも
大きいのでしょうが、
コロナ前の2019-2020年度では4.0%でしたので、
再び成長軌道に戻り、さらには過去最高が1988-89年度の9.6%ですが、
それに匹敵する伸び率で、経済の回復が鮮明と言えそうです。
特に製造業が12.5%、ホテル11.9%、建設業10.7%などと好調で
ほぼ全業種で成長しており、農業も3.9%となっています。
今後のオミクロン株の感染状況や世界経済の影響、
欧米での金融引き締めなどのリスクはあるものの、
成長軌道に戻ったことはとてもよいニュースです。
しかしながら、世界的なオミクロン株の流行は
インドでも例外ではなく、
デリーでは1日20,000人以上の新規感染者が出ており、
今週末の金曜日午後10時から55時間の外出禁止令が出ています。
食料品、薬局以外の店舗の閉鎖、
医療従事者や病院への通院などを除いた移動の制限が実施されています。
経済成長が予測通り達成できるか、
新型コロナ感染者数とのせめぎあいがまだ続きそうです。