IKEAがインドに11.9億ドルの投資

IKEAがインドに約12億ドルの投資を予定しているようです。
ニューデリー郊外に2つのモールをオープンする予定で、
1つはノイダ、もう1つはグルガオンに開設します。
まあ、デリー周辺ならここだよね、と。
グルガオンは2025年オープン予定とのこと。

IKEAは Ingka Group として2018年8月にハイデラバードに
インド最初の店舗を出店し、昨年の12月にムンバイ、
そして今週には、ムンバイに都市型の小型店舗をオープンしましたが、
この報道通り、デリーへも進出し、インドに積極投資を進める計画です。
オンラインでは、ハイデラバード・ムンバイ・ベンガルールなどへ
進出しており、インド全体へ拡大を進めています。
今後のグルガオンの出店については、 ハリヤナ州政府も
投資がスムーズに進むように協力を表明しており、
2,500人とも言われる雇用の確保にも期待しています。

キラナと呼ばれるパパーママストアを保護するため、
外資の小売業の出店には高いハードルを課していたインドですが、
州政府が投資に協力すると表明しているように、
開放の方向に大きく進んできています。
新農法での農村の混乱が収まっていない中で、
国外からの投資による経済浮揚は進めていかないと、との
判断も働いているものと思われます。

外資への規制緩和で、ここ数年、ファストファッションの
インド進出が目立っていましたが、(ユニクロも2019年でした)
小売り大手も本格的な投資が進みそうです。
インドの成長を取り込みたい、外国からの資金を呼び込みたい、
とはいえ、国内の小規模事業者も守らないといけない、
日本でも話題の「成長の分配」をどう選択するかの
課題がこれから出てくるのでしょうが、
まずは成長を確保してから、ですかね。

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