Chennai の大雨
インド南部のチェンナイで大雨による被害が出ています。
日曜日には200mmの降雨を記録し、
タミルナードゥ州の知事が、企業や政府、学校の閉鎖命令を出しており、
数日間は閉鎖されます。
これまでに少なくとも5名が亡くなり、500軒以上の家が
流されてしまっています。
残念ながらインドということを考えると、
大被害とは言えないのかもしれませんが。。。
この季節は10月からのモンスーンで雨が降りますが、
通年から50%程度の増加で、
ここ最近では40万軒の家が流されてしまったという
深刻な被害を出した2015年以来の大雨となっています。
チェンナイ市は500ヶ所に排水施設の設置、10万食の食事の提供、
避難所での食事や寝具の提供などを行っており、
すでに20万人以上が避難しています。
今後も100mm~230mmほどの降雨が予想されており、
被害の拡大が懸念されます。
2015年以来、で思い出しましたが、
当時私はインドに駐在しており、チェンナイの都市全体が
完全に機能を失ったことを覚えております。
インドへの海外からの通信回線は、
ムンバイ・チェンナイに引き込まれており、
通信会社の中継局が洪水による被害を
受けてしまったことで、インドと日本の
インターネット通信が途絶したり、
また、チェンナイの市内はほとんど携帯が通じなかったりと、
数週間に渡って、大きな影響がありました。
まさに、都市全体の通信が途絶してしまったような状況でした。
特に日本の国際回線は地理的にチェンナイに
引き込まれていることが多く、
日本のシステムが使えなくなった企業が多々ありました。
逆に欧米からの回線はムンバイに引き込まれていることが多く
被害が少なかったようです。
こうして思い返すと、インドは順調に経済発展が進んでいるようで、
まだまだ社会インフラは脆弱なことが分かります。
とはいえ、2015年ほどの被害が現時点ではないのは、
雨がまだましだったのか、インフラも徐々には改善されているためなのか。
まだ発展の余地がある、という見方もありますし、
インフラの発展以上に、昨今騒がれている
温暖化による異常気象の影響が強くなっているという見方もできるでしょう。
いずれにしても、災害への備え、インフラ投資が
今後強く望まれますね。
(写真はデリーで私が経験した雨ですが、、ちょっとした強い雨で
こうなりました。。)