Diwali で今年も大気汚染

今年もディワリシーズンに入りました。
ヒンドゥー教の新年で光の祭とも言われています。
この時期は、ビジネスでは新しいもの（衣服、寝具など）を買ったり、
取引先へのあいさつ回り、さらには親戚が集まる大移動など、
もうもう日本でいう盆と正月が一緒に来るような状態です。
ディワリ前はセールも積極的で、車や家具、家電といった
大型のモノもこの時期が一番売れます。

光の祭、の名前の通り、家庭でもオフィス/ショッピングセンターでも
何かと明るい飾りつけがされ、華やかになります。
ディワリ前から夜は爆竹やら、クラッカーが鳴りやまず、、
一番大きな祭の日は、バンバンと花火が上がります。
いわゆる何尺玉、というような、日本では花火職人があげるような
花火を一般人が適当に上げるのです。。。
日本大使館では危険だから町を歩かないように、との
お達しが出るほど。
町中で一般人があらゆる方向から、適当なタイミングで上げる
花火大会となるのです。。

ということで、人の移動も活発になり、
爆竹に花火、、そして雨もあまり降らない時期、、となると、
問題となるのは、そう、大気汚染です。。

デリーではPM2.5の値が金曜日の午後3時には700を超えたと言われており、
AQI(Air Quality Index) では 1645!! に達したそうです。
いやいや、1600ですか、この数値は国ごとで基準が異なりますが、
インドでは、50以下でGood、51-100で Satisfactory、となっておりまして、
300-400で very poor、400-500で severe だと言われております。。。
もともとインドでは電源を石炭火力発電に頼っており、
大気汚染が酷い状況です。
興味がある方は IQAir というサイトで見て頂くとよいのですが、、
デリーは世界でも最悪の部類に入り、
上位もインドの都市がずらりと。。。

またこの時期は、農村地域で収穫後の麦や焼く
畑焼きが行われるため、デリーの場合、
農業が盛んな北東のパンジャブ州方面から風が入ると
特に大気汚染が酷くなります。。。
毎年、この時期の大気汚染は酷いのですが、
ここ数年はようやく大気汚染に対する意識が高まってきたようで、
ニュースとして報道されることも多くなっていると思います。
一朝一夕で何とかなる問題ではないでしょうが、、
さすがにそろそろ強力な手段も考えないと、、と
傍から見て思うのですが。。