PaytmのIPO承認
アプリによるQRコード決済から、銀行・Fintechにも事業を拡大している
paytmですが、このたび IPOが金融当局に承認されたようです。
これまでの Coal India を抜き、インド最大規模となります。
Securities and Exchange Board of India(Sebi) が
今週にはPaytmのIOPを承認し、11月半ばにはムンバイ市場に上場する予定です。
その額は1,660億ルピーと報道されています。
Paytmは、ソフトバンクが出資していることで有名ですが、
(その日本版がPayPayですね。)
米国のバークシャー・ハサウェイ(あのウォーレン・バフェットの投資会社)や
中国のアリババ傘下のアントグループも出資しており、
インドのスタートアップ企業の代表格。
6月には Zomato (日本でいう食べログ) の900億ルピーの IPOが話題となりましたが、
Paytm の承認でさらに IPO が活発になりそうです。
報道では、これに続いてインドのスタートアップ企業の
MobiKwik (Paytmと同じQR決済が発祥)、
Delhivery (会社名で業態が分かりますね)、
PolicyBazaar (これまたソフトバンクが出資するオンライン損保) といった
企業が続々とIPOを予定しています。
Paytm の IPO は海外の機関投資家にも高い興味があるようで、
順調に資金が集まりそうです。
この資金は更なるビジネス領域の拡大への投資に使われるようで、
クレジットや保険、Eコマース 及び 小売業の買収を予定しています。
とまあ、こう見ていくとバラ色の未来があるようではありますが、
20年度は売上 321億ルピーで 294億ルピーの損失、
21年度は売上 280億ルピーで 170億ルピーの損失と
投資と事業の拡大にまだまだ利益は追いついていない状況ではあります。
日本のQR決済企業も同じような状況ではあるかと思いますが、、
いつ黒字展開していくのか、期待感でいつまで資金を集められるのか、
まだこれからといったところでしょうか。
いずれにせよ、IPOの活用による市場の活性化、
インドへの海外からの資金流入は喜ばしい状況ではありますね。