RBIからの指導

インド中央銀行(RBI)が大手銀行へ相次いで罰金を課す指導を実施しています。
月曜日にはインド最大手の State Bank of India へ1000万ルピー、
英国系大手銀行 Standard Chartered Bank へ 1950万ルピー、
水曜日には QRコード決済最大手の Paytm から発祥の
Paytm Payment Bank へ 1000万ルピーの罰金を課しています。

State Bank of India へは口座のスクリーニングにより発見された
詐欺に利用された口座の報告が遅れたこと、
Standard Chartered Bank へは顧客口座の不正な電子取引から
保護するためのサイバーセキュリティの手段を適切に取っていなかったこと、
Paytm Payment Bank へは最終承認の申請書で
正確ではない記述があったとのことで、それぞれ罰金を課しています。

RBIが大手行を含めて、これだけ立て続けに罰金を含めた指導を
出すのも珍しい気がします。
特に State Bank of India と Standard Chartered Bank への指導を見ると、
犯罪やセキュリティ対策への危機意識が高まっていることを感じます。
日本だと日本銀行が罰金を課すのはあまり覚えがないですし、
金融庁が業務改善命令(某大手銀行へのシステムトラブルとか)を
出したりはありますが、それと比べると、
インドの方が金融機関への危機感が強いのかもしれませんね。

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