IPL 2021

10/15(金)の話となりますが、クリケットのプロリーグ、
IPL(Indian Premier League) 2021の決勝が行われ、
チェンナイの Chennai Super Kings の優勝で幕を閉じました。

Chennai Super Kings のキャプテンは、あのMS Dhoni で、
長年インドの代表チームのキャプテンとして活躍し、
5年ほど前は伝記映画が(現役中に!)製作されるなど、
そのキャプテンシーでインド国中に愛された人物。
40歳にしてそのキャプテンシーは衰えず、といったところでしょうか。

このIPLのインド的というか、面白いところは、
今年はどうやら8チームで開催されたようで、毎年チームが
増えたり減ったりとしております。。
今年は デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、パンジャブ、
ラジャスタン、ハイデラバード、バンガロールの8チームでした。
また、最初はインドの4都市での集中開催 & 開催地域での有利不利をなくすため、
ホームでは試合を開催しない、という日程で始めたものの、
コロナの影響もあり、シーズン後半戦から上位4チームで争う
決勝トーナメントを含めて、すべて UAEの
アブダビとドバイでの開催となりました。

日本人的には、インドのリーグなのに UAE でやるの?!と驚くところですが、
国内の総選挙によるテロ対策や警備面の懸念から、
シーズンをドバイで開催した年もあり、IPL としてはコロナ前から
やっていた対応でもあります。
なかなかそこまでの発想はできないですよね。。
日本でいくと、プロ野球が突然8月以降は日本シリーズまで
残りは全部台湾でやります、っていう感覚です。

このIPLですが、今年はわずかに8チームですが、
チーム数は少ないものの、
インドだけでなく、各国のトッププレーヤーが参加し、
レベルとしても、経済的にも非常に成功しています。
選手の平均年棒は4億円ともいわれています。
日本の元プロ野球選手も何名かはクリケットに挑戦してみて、、
その高い壁に跳ね返されております。

商業的にはなかなか面白く、その特徴を書いてみますが、、
①観客の入場料収入だけでなく、CATVの放映権、
商品とのタイアップ、スポンサーから収益を確保
②試合数を少なくするとともに、原則として1日1試合とする。
土日に2試合ある日もあるが、同じ時間には行わない
③インド人のTVの視聴時間に合わせて、試合を開始する
④各チームの選手は一部のトップ選手を除き、毎年大幅に入れ替わる
といったところがあげられます。
この①と③から、インド国外での開催も全く躊躇しない、と。
また、②もなかなか面白く、試合数を制限することで、
クリケットファンに特定のチームだけでなく、
どの試合にも見るように誘導し、
不人気チームなどもなく、視聴率も高く保つことができる、
また、試合数を少なくすることで、各国から集めたスター選手が
良いコンディションでスーパープレイを見せられることができます。
また、④により、少ないチームでもマンネリ化せず、
先の通り、どの試合を見てもどのチームにもスターが出て好プレーを見せ、
戦力均衡させることで、シーズン前はどのチームでも優勝できるのでは?という
リーグ戦の面白さも維持しています。

とまあ、今回はIPLの経済的な観点とシステム的なところに着目してきましたが、
丁度、クリケットの T20 ワールドカップが UAEとオマーンで開催されており、
インドも優勝候補の一角として参戦しています。
こちらの結果も、いずれご報告しましょう。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です