タタ自動車がFordインド法人の工場買収
タタ自動車がフォードのタミルナードゥ州・グジャラート州の組織
(工場・生産設備・管理部門を含めた丸ごと、というイメージなんでしょう)の
買収交渉を開始したとの報道がありました。
タタ自動車と言えば、、かつてはインドの国民車と言われた「アンバサダー」があり、
また、販売は芳しくなかったものの、価格がなんと20万円!という
「タタ・ナノ」あたりが有名でしたが、
日系でいわずと知れたスズキと国営企業の合弁であるマルチ・スズキが
インド国内のシェアをダントツで握り、国内企業の マヒンドラマヒンドラや、
韓国のヒュンダイにも大きく後塵を拝している中での
反転攻勢、といったところでしょうか。
タタとフォードと言えば、2008年に当時フォード傘下にあった
英国の高級車のジャガー・ランドローバーを買収し
世界をあっと驚かせたことがありました。
あのジャガーがインドに?と。
その額23億ドル。
当時はBRICsの勢いを示す、象徴的に語られた出来事ではありましたが、
今となっては、ジャガーがインド企業だとは認識されていないと思いますね。
いいことなのか、悪いことなのか、、まあ高級車ですからねぇ。
タタとフォードのつながりの強さを示す、第2段の買収報道ですが、
フォードとしては、苦戦するインド事業から撤退し、
電気自動車へ専念する方向なんでしょうかね。
タタ自動車はグループ全体のごたごたもありましたが、、
再度の成長を取り戻す、大きな一手を打ったというところなのでしょう。