原油価格高騰

インドでの原油価格の高騰が報じられています。世界的な原油価格の高騰の影響を受け、
インドでもガソリン・ディーゼル価格がここ3年で最も高い水準となっており、
報道各社の記事では、州が経営する Indian Oil Corp、Bharat PetroleumCorp、
Hindustan Petroleum 等、原油元売各社に
在庫の拠出を求める声が出ています。

インドでは原油の85%程度を輸入に頼っており、世界的な原油価格の影響を強く受けていますが、
小売価格に対する税金が占める割合が、ガソリン価格の60%、
ディーゼルの54%(中央税・地方税合算)を占めており、
政府に対して対応策を求める声が上がっています。
それに対して、petroleum and natural gas minister
(ガソリン・ガス担当大臣ってところでしょうか) によると、
燃料をGST(Goods and Services Tax)適用対象外とすれば価格は下がるはず、と
GST 委員会に対して批判を述べるとともに、
旧政権(BJP モディ首相の前に政権を運営していた インド国民会議派 シン首相)時代の
原油債券の支払いの負担が原油価格が高止まりしている理由である、と
こちらにも批判の意見を述べています。
(原油債券ですが、原油価格の急騰を避けるために旧政権が結んだオプション費用のようです。)

いつもながらの批判に対する批判返し、というところですが、、
いずれにせよ、原油価格の高騰は物価の上昇⇒インフレにつながりますから、
インド経済へ直接影響してきます。
しかしながら、別の新聞報道によると、インド国内の大手銀行において、
住宅ローン引き下げを進めており、住宅ローンのみならず、
貸出金利の低下傾向が見られます。
こうした貸出金利の低下による需要喚起が求められるところでしょう。

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