インド映画RRRが人気

南インドの映画「RRR」が、その話題になっています。
豪快なアクションシーンが特に注目を集めていますが、
1920年の植民地支配下のインド、という時代背景を
生かし、愛と友情を描いたストーリー、
音楽と踊りも評価が高く、
米国ですでに大ヒットしており、興行収入は現在でも200億円超。
日本でも10月後半から公開されています。

インド映画と言えば、ムンバイを中心とした
ボリウッドが有名ですが、
こちらは南インドのハイデラバードで製作されたものです。
数年前には「バーフバリ」という映画がやはり
全世界でヒットしましたが、同じ S・S・ラージャマウリ監督の作品で、
インドのラーマーヤナ、マハーバーラタを引用した
ストーリー展開をしています。
ボリウッドは本数も経済規模も大きいですが、
インド本国と周辺国が中心で、米国など欧米でのヒット作は
あまりない印象で、欧米までヒットする作品は
今回のRRR、数年前のバーフバリのように、
チェンナイ、ハイデラバードの作品が多いかなと思います。
本数は多いものの、イマイチ、インド以外では評価が高くなく、
経済的にはもう一つ、と言われてきましたが、
徐々に世界的にも評価される作品が
出てきていることは、喜ばしいことです。

インドでは9つの感情、というものがあり、古典舞踊とか、
音楽などに対して、9つの感情をバランスよく取り入れることが
重要とされて来ました。映画もそれにならって、
ストーリーを作っています。
9つとは、恋愛、笑い、怒り、悲しみ、
嫌悪、恐怖、勇敢、驚き、平和。
そのため、どうしても、友情で結ばれた仲間と
アクションシーン満載での悪人との対決、
途中では恋愛話を入れつつ、ハッピーエンドで終わる、
という流れになりますね。
RRR もこれを踏襲しています。
ヒット作が少しずつ生まれていることは、
インド映画も娯楽からエンターテイメント業界へ、
少しずつ進化しているように思います。
今後も注目しましょう。

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